Nanokadoumairi
Setsubun
邪気を追い払うために、節分には古くから豆撒きの行事が執り行われております。宇多天皇の時代に、鞍馬山の鬼が出て来て都を荒らすのを、祈祷をし鬼の穴を封じて、三石三升の炒り豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶし、災厄を逃れたという故事伝説が始まりと言われ、豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあります。
Eidaikuyohoyo
永代供養とは、寺院が永代にわたり供養する事を言います。起源は定かではありませんが、江戸時代に書かれた永代台帳が多くの寺院で見受けられる事から、永代供養が古くから行われていた事が分かっています。また、同じく江戸時代に設けられた檀家制度も、檀那寺の維持にその都度つとめる事を条件に檀家の供養を寺院が行うという点で永代供養をお願いしている事になりますが、檀家制度が寺院を保持する為、近隣を対象としたのに対し、永代供養では地域に関係なく信仰により供養がされた為、檀家制度のように寺院の維持に、その都度つとめるという事が出来ず、それ故に最初にまとまった志?を納めるようになり、それが今日の永代供養の原形になったのではないかと考えられます。
Hanamatsuri
花御堂(はなみどう)を作って、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たす。誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけて祝います。甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、産湯を使わせるために9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来します。宗派に関係なくどの寺院でも行い、甘茶は参拝者にもふるまわれ、甘茶で習字をすれば上達すると言われたり、害虫よけのまじないを作ったりもします。
Soukai
Natsumatsuri
観世音とは「観世音菩薩(ぼさつ)」の略で、観世音菩薩とは、世の人々の音声を観じて、その苦悩から救済する菩薩。人々の姿に応じて大慈悲を行ずるところから千変万化の相となるといい、その姿は六観音・三十三観音などに表されます。毎年行われるこの夏祭りは、境内に建てられたやぐらの前で地域のみなさんが輪となり、夜遅くまで盆踊りが行われます。
Arabonkai
Joyanokane
12月31日の除夜(大晦日の夜)の深夜0時を挟む時間帯に、寺院の梵鐘を撞(つ)くことです。除夜の鐘は多くの寺で108回撞かれます。この「108」という数の由来については複数の説がありますが、格別にどれが正しいということはなく、一般には煩悩説が有名です。